Uber Eats(ウーバーイーツ)を軽自動車で始めようと調べていると、「5ナンバーでも黒ナンバーを取れる」「4ナンバーの黒ナンバーとは違う」といった説明を目にすることがあります。
ここで分かりにくいのが、「5ナンバー・4ナンバー」と「黒ナンバー・黄色ナンバー」は何が違うのかという点です。
先に結論をいうと、この2つはそもそも表しているものが違います。
| ナンバーの違い | 主に表していること |
|---|---|
| 4ナンバー・5ナンバー | 車両の用途区分 |
| 黄色ナンバー・黒ナンバー | 自家用か事業用か |
つまり「5ナンバーなのに黒ナンバー」という車があっても、おかしなことではありません。
2022年10月27日からは、アルト、ミライース、ワゴンR、N-BOXなどの軽乗用車も、必要な届出をすれば貨物軽自動車運送事業に使用できるようになりました。
この記事では、5ナンバー黒ナンバーと4ナンバー黒ナンバーの違いを、Uber Eatsの配達で使う場合を中心に分かりやすく解説します。
- まず「4ナンバー」と「5ナンバー」の違いを知ろう
- 黒ナンバーと黄色ナンバーの違いは「事業用か自家用か」
- 5ナンバーでも黒ナンバーを取得できる
- 5ナンバー黒ナンバーと4ナンバー黒ナンバーを比較
- 5ナンバー軽乗用車は積載重量に注意
- 4ナンバー軽貨物車は車検証の最大積載量まで積める
- Uber Eatsだけなら5ナンバー黒ナンバーも有力
- 黒ナンバーにすると普段使いできなくなる?
- 任意保険は5ナンバー・4ナンバーだけで判断しない
- 黒ナンバー取得には運輸支局への届出が必要
- Uber Eats(ウーバーイーツ)では黒ナンバー以外の登録要件にも注意
- 5ナンバー黒ナンバーがおすすめの人
- 4ナンバー黒ナンバーがおすすめの人
- 結局Uber Eatsなら5ナンバーと4ナンバーどっち?
- まとめ|5ナンバーでも黒ナンバーでUber Eatsはできる
まず「4ナンバー」と「5ナンバー」の違いを知ろう
最初に理解しておきたいのが、ナンバープレート上部に表示される分類番号です。
一般的に軽自動車では、
- 4ナンバー系=貨物自動車
- 5ナンバー系=乗用自動車
として考えると分かりやすいでしょう。
例えば、エブリイやハイゼットカーゴなどの軽バンは貨物用途の車両が多く、アルト、ミライース、ワゴンR、N-BOXなどは乗用用途の車両です。
なお、実際の分類番号は「4」や「5」だけとは限りません。
軽貨物車には40~49、400~499、600番台など、軽乗用車には50~59、500~599、700番台などが使われる場合があります。
この記事では分かりやすく、一般的な呼び方として「4ナンバー=軽貨物車」「5ナンバー=軽乗用車」と表記します。
黒ナンバーと黄色ナンバーの違いは「事業用か自家用か」
一方、「黒ナンバー」と「黄色ナンバー」は、4ナンバー・5ナンバーとは別の話です。
一般的な自家用軽自動車には、黄色地に黒文字のナンバープレートが使用されています。
これに対して、貨物軽自動車運送事業に使用する軽自動車には、黒地に黄色文字の事業用ナンバープレートが使用されます。
| ナンバー | 用途 |
|---|---|
| 黄色地・黒文字 | 自家用軽自動車 |
| 黒地・黄色文字 | 事業用軽自動車 |
Uber Eatsで軽自動車を使って報酬を受け取りながら料理を配達する場合は、貨物軽自動車運送事業として必要な届出を行い、事業用の黒ナンバーを取得する必要があります。
黄色ナンバーの自家用軽自動車をそのままウーバーイーツの有償配達に使用することはできません。
5ナンバーでも黒ナンバーを取得できる
以前は「黒ナンバー=エブリイやハイゼットカーゴなどの軽貨物車」というイメージが強くありました。
しかし制度が変更され、2022年10月27日から軽乗用車についても貨物軽自動車運送事業に使用できるようになりました。
ここが非常に重要です。
アルトやミライースなどの5ナンバー軽乗用車を利用する場合、軽貨物車へ構造変更して4ナンバーに変えなければならないわけではありません。
5ナンバーの軽乗用車のまま必要な届出を行い、事業用の黒ナンバーを取得できます。
つまり、
| 車両 | 黒ナンバー | Uber Eatsでの使用 |
|---|---|---|
| 5ナンバー軽乗用車 | 取得可能 | ○ |
| 4ナンバー軽貨物車 | 取得可能 | ○ |
| 黄色ナンバーの自家用軽自動車 | 未取得 | × |
となります。
※黒ナンバー取得だけでUber Eatsの登録要件をすべて満たすわけではありません。Uber Eats側で必要となる書類・保険・安全管理者講習・適性診断などの最新要件も確認してください。
5ナンバー黒ナンバーと4ナンバー黒ナンバーを比較
それでは、Uber Eatsで使用することを前提に違いを整理してみましょう。
| 比較項目 | 5ナンバー黒ナンバー | 4ナンバー黒ナンバー |
|---|---|---|
| 車両の用途 | 乗用 | 貨物 |
| 代表的な車種 | アルト・ミライース・ワゴンR・N-BOXなど | エブリイ・ハイゼットカーゴなど |
| 構造変更 | 原則不要 | もともと貨物車 |
| 積載重量 | 乗車人数によって変わる | 車検証の最大積載量まで |
| 荷室 | 一般的 | 広い |
| 普段使い | ◎ | ○ |
| 低燃費車の選択肢 | 多い | 車種による |
| Uber Eats料理配達 | ◎ | ◎ |
| 宅配・企業配送など | △~○ | ◎ |
Uber Eatsだけを見ると、どちらも黒ナンバーを取得して必要な登録要件を満たせば使用できます。
違いが大きくなるのは、「どれだけ荷物を積むのか」「Uber Eats以外の配送仕事もするのか」という部分です。
軽乗用車と軽バンそのものの違いについては、Uber Eatsは軽乗用車と軽バンどっちがおすすめ?でも詳しく比較しています。
5ナンバー軽乗用車は積載重量に注意
5ナンバー黒ナンバーを使ううえで、特に理解しておきたいのが積載重量です。
軽乗用車の場合、積載できる貨物の重量は、
(乗車定員-乗車人数)×55kg以内
とされています。
例えば、乗車定員4人の軽乗用車に運転者1人だけが乗車している場合は、
(4人-1人)×55kg=165kg
が積載できる貨物重量の上限になります。
運転者のほかにもう1人乗車していれば、
(4人-2人)×55kg=110kg
となります。
Uber Eatsの料理配達で165kg近い荷物を積むケースは通常考えにくいため、料理配達中心なら大きな問題になりにくいでしょう。
しかし、宅配や企業配送などで大量の荷物を積む場合は事情が違います。
5ナンバー黒ナンバーは「黒ナンバーだから軽バンと同じだけ積める」というわけではないことを覚えておきましょう。
4ナンバー軽貨物車は車検証の最大積載量まで積める
4ナンバーの軽貨物車では、車検証に最大積載量が記載されています。
エブリイやハイゼットカーゴなどの軽バンは、そもそも荷物を運ぶことを想定した車両です。
そのため、
- 宅配
- 企業配送
- Amazon Flex
- ネットスーパー配送
- スポット配送
など、Uber Eats以外の仕事も組み合わせる場合には4ナンバー軽バンが使いやすくなります。
Uber Eatsでは広い荷室を使い切らなくても、1台で複数の配送仕事に対応できることが4ナンバー軽バンの大きなメリットです。
Uber Eatsだけなら5ナンバー黒ナンバーも有力
逆に、Uber Eatsの料理配達が中心ならどうでしょうか。
料理配達では宅配便のように何十個もの荷物を一度に積むことは通常ありません。
そのため、軽バンの大きな荷室が必須とは限りません。
アルトやミライースなどの低燃費車を選べば、燃料費を抑えやすくなる可能性があります。
ワゴンRやN-BOXなどであれば、普段の買い物や通勤などにも使いやすいでしょう。
特に、
- Uber Eats中心で稼働する
- 副業として配達する
- 普段使いの車と兼用したい
- 燃料費を重視したい
- 大きな荷物を運ばない
という人なら、5ナンバー軽乗用車を黒ナンバーにして使う方法はかなり現実的な選択肢です。
具体的な車種については、Uber Eatsにおすすめの軽自動車7選も参考にしてください。
黒ナンバーにすると普段使いできなくなる?
5ナンバー軽乗用車を黒ナンバーにすると、プライベートでは使えなくなるのではないかと心配する人もいるかもしれません。
しかし、黒ナンバーを取得した軽乗用車だからといって、普段の買い物や移動などに使用できなくなるわけではありません。
そのため、
平日は通勤や買い物に使い、休日だけUber Eatsで配達する
といった使い方もできます。
Uber Eatsのためだけに軽バンをもう1台購入する必要がなければ、車両購入費や駐車場代を抑えられる可能性があります。
任意保険は5ナンバー・4ナンバーだけで判断しない
5ナンバーと4ナンバーを比較するときに、注意したいのが任意保険です。
「5ナンバーなら保険が安い」「4ナンバーなら高い」と一律に判断することはおすすめできません。
保険会社や契約条件、年齢、等級、補償内容、使用目的などによって保険料や引受条件は変わります。
特に重要なのは、Uber Eatsなど有償で料理を配達している最中の事故が補償される契約になっているかです。
普段使用している軽乗用車を黒ナンバーに変更する場合も、現在加入している自家用車向けの保険をそのまま使えるとは限りません。
そのため、車両を購入したり黒ナンバーへ変更したりする前に、保険会社へ「貨物軽自動車運送事業としてフードデリバリーに使用する」ことを伝えて確認しておきましょう。
黒ナンバー取得には運輸支局への届出が必要
5ナンバー軽乗用車でも4ナンバー軽貨物車でも、Uber Eatsの有償配達に使うため黒ナンバーを取得する場合は、必要な手続きがあります。
大まかな流れは、
- 貨物軽自動車運送事業の必要書類を準備する
- 使用の本拠を管轄する運輸支局へ届出する
- 事業用自動車等連絡書などを受け取る
- 軽自動車検査協会でナンバー変更の手続きをする
- 事業用の黒ナンバーを取り付ける
という流れになります。
5ナンバー軽乗用車だからといって、4ナンバー軽貨物車へ構造変更する必要はありません。
ただし、必要書類や制度は変更される可能性があるため、実際に手続きをするときは国土交通省・管轄の運輸支局・軽自動車検査協会の最新案内を確認してください。
Uber Eats(ウーバーイーツ)では黒ナンバー以外の登録要件にも注意
ここも重要です。
黒ナンバーを取得すれば、それだけでUber Eatsの軽自動車登録が完了するわけではありません。
2026年現在、ウーバーイーツで軽自動車を使って新規登録する場合は、運転免許証、車検証、自賠責保険、任意保険、事業用ナンバープレートなどに加え、安全管理者の講習修了証明書や適性診断票なども必要とされています。
Uber側の登録条件は変更される可能性があるため、登録時にはUber Eats公式サイトの最新情報を確認してください。
5ナンバー黒ナンバーがおすすめの人
5ナンバー黒ナンバーが向いているのは、次のような人です。
- Uber Eatsの料理配達が中心
- 低燃費の軽乗用車を使いたい
- すでに軽乗用車を持っている
- 普段使いと配達を1台で兼用したい
- 副業・週末中心で配達する
- 大量の荷物を運ぶ予定がない
特にすでに所有している軽乗用車を活用できる人にとっては、新しく軽バンを購入せずウーバーイーツを始められる可能性がある点が大きなメリットです。
4ナンバー黒ナンバーがおすすめの人
一方、4ナンバーの軽貨物車が向いているのは次のような人です。
- Uber Eats以外の配送仕事もする
- Amazon Flexなども利用する
- 宅配や企業配送をする
- 大きな荷物を運ぶ
- 軽貨物ドライバーを本業にしたい
- 1台で複数の配送案件へ対応したい
「Uber Eats専用車」ではなく「軽貨物の仕事全般で使う車」として考えるなら、エブリイやハイゼットカーゴなどの軽バンが有力です。
結局Uber Eatsなら5ナンバーと4ナンバーどっち?
働き方別に整理すると次のようになります。
| 使い方 | おすすめ |
|---|---|
| Uber Eats中心 | 5ナンバーも有力 |
| 副業・週末だけ | 5ナンバー |
| 普段使いと兼用 | 5ナンバー |
| 燃費を重視 | 5ナンバーの低燃費車 |
| Amazon Flexなどもする | 4ナンバー |
| 宅配・企業配送をする | 4ナンバー |
| 大量の荷物を運ぶ | 4ナンバー |
| 軽貨物を本業にする | 4ナンバー |
重要なのは、「黒ナンバーなら4ナンバーでなければならない」と考えないことです。
ウーバーイーツの料理配達だけなら、5ナンバー軽乗用車でも十分に選択肢になります。
一方、将来的にAmazon Flexや宅配、企業配送などへ仕事を広げるのであれば、4ナンバー軽バンの積載性が活きてきます。
軽自動車配達の収支が気になる人は、Uber Eatsは軽自動車で稼げる?維持費・ガソリン代から収支を検証も参考にしてください。
まとめ|5ナンバーでも黒ナンバーでUber Eatsはできる
5ナンバーと4ナンバーは車両の用途区分、黄色ナンバーと黒ナンバーは自家用・事業用の違いを表しています。
現在は5ナンバーの軽乗用車でも、必要な届出を行えば構造変更をせずに事業用の黒ナンバーを取得できます。
そのためUber Eats中心なら、アルト、ミライース、ワゴンR、N-BOXなどの軽乗用車も十分候補になります。
ただし5ナンバー軽乗用車には「(乗車定員-乗車人数)×55kg以内」という積載重量のルールがあります。
大量の荷物を運ぶ宅配・企業配送などまで考えているなら、エブリイやハイゼットカーゴなどの4ナンバー軽貨物車の方が使いやすいでしょう。
ウーバーイーツ中心なら5ナンバーも有力、軽貨物の仕事を幅広くするなら4ナンバーという考え方を基本に、自分の働き方に合う車両を選びましょう。




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